ロンドン証券取引所新興企業向け市場「Alternative Investment Market(AIM」
「London Stock Exchange - AIM」はアメリカのナスダック(NASDAQ)よりも上場しやすいそうですね。
AIMは小粒会社が上場しても大海の一滴にならない
- AIMの上場企業は1501社と多い
- 平均企業価値は$80Mー$90M(M=百万。8千万ー9千万ドル)程度。ただし、バルクゾーンはそれよりもっと低くて$20-45M程度。
- 2005年の1年間に335社が上場し、56億ポンド($10B)を調達、一社平均の調達額は$30-50M
- このうち英国企業は259社、76社は海外企業
- 一方でナスダックの平均企業価値は$1.2Bもある。企業価値$90M程度の企業が上場しても、誰も見向きもせず、忘れ去られる
AIMは上場のハードルが低い
- 上場時の会社の条件は、企業価値5千万ポンド、調達金額が千万ポンドかもしくは企業全体の25%
- ロックアップ(マネジメントやベンチャー投資家がIPO後に自分の株を売れない)の必要はない
- マネジメントも上場時に持分の30%程度まで売れる。ただしこれは、すでに利益が出ている会社のとき。売り上げもないような会社だとマネジメントは売れないことが多い
- 米国は今381件のS1ファイリング(上場準備書類)が提出されているが、そのすべてが上場できる可能性は皆無。が、AIMだったら去年1年でそれくらい上場している
- アメリカでは上場前はquiet periodとして関係者はマスコミ等に話ができないが、AIMでは、「Loud Period」として情報告知を奨励
AIMだったら、IRが楽
- 機関投資家は、ほとんどがロンドンにいるので、飛行機に乗って時差を超えてあちこちを飛び回ってロードショーをする必要がない
- AIMの投資家の95%が機関投資家。年金ファンドなどが主で、450の投資機関がある。リテールの一般投資家は4%強しかいない。よってIR活動でも、相手にしなければならないのはプロばかりで、レタラシーは高い。うわさレベルで会社の価値が乱高下することはない。
- 一方、Nasdaqの投資家の25%はリテールの一般投資家
AIMは、数字で見えるよりも流動性が高い
- AIMの一日取引高は2億7240万ポンド(5億ドル)
- しかし、ほとんどの投資家が機関投資家なので、機関投資家間で直接決済する株が多く、取引高として表面に出る以上の額が常に取引されている
AIMだったら、上場コストも上場維持コストも安い
- IPOにかかるコストはNasdaqが517万ドル程度、AIMが380万ドル程度。
- 米国では、Sarbanes Oxley準拠費用が国家全体トータルで1.4兆ドルかかっており、売り上げが10億ドル以下の会社だけで見ても、SOXコンプライアンス費用は一社平均190万ドル
- それ以外の上場維持コストは、Nasdaqが230万ドル程度、AIMが92万ドル
AIMだったら、上場後の買収も簡単
- アメリカは独禁法が厳しいが、イギリスならどんどん会社のお買い物ができるので上場株をCurrencyとしたM&Aが容易
AIMでは、Nomadが懇切丁寧にお世話
- NomadはNominated Advisorの略で、ロンドン証券取引所に認定されたアドバイザー会社。AIMのルールを説明したり、上場が可能かの審査をしたりする。上場後も、どう やって株価を維持するかなどのアドバイスを行う。Nomadがいなくなった会社は上場取り消しになる可能性もある。
上場させるメリットってなんだろーな。信用?資金集め?知名度向上?
防備録。
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