20世紀最高経営者ジャック・ウェルチ
ジョン・フランシス・“ジャック”・ウェルチ・ジュニア
(John Francis "Jack" Welch Jr.)
[ニックネーム]
20世紀最高の経営者
ニュートロンジャック
[経歴]
1935年アメリカ、マサチューセッツ州ピーボディのアイルランド系家庭生まれ。
1957年マサチューセッツ州立大学卒業後、イリノイ大学大学院で化学専攻。
1960年にイリノイ大学で博士号を取得
1960年GE(ゼネラル・エレクトリック)入社。
1968年最年少ゼネラル・マネジャーに就任。
1972年同社副社長
1973年グループ・エグゼクティブ
1977年セクター・エグゼクティブ(上席副社長)
1979年副会長に就任
1981年には同社で最年少の会長兼最高経営責任者CEO就任。
1999年『フォーチュン』誌で「20世紀最高の経営者」に選出
2001年退任。
21年にわたり、GEの変革に取り組む。強烈なリーダーシップを発揮、
選択と集中、フラット型組織、学習する組織、境界のない組織、ワー
クアウト、シックスシグマ、サービス重視など、世界の企業経営を
リードするアイデアをつぎつぎと生み出し、断固として実行すること
で、巨大企業をスリムで世界的視野をもつ収益性の高い組織に変えて
いった。産業界、メディアから、20世紀における最もすぐれた経営者
として賞賛されている。最高時の年収は9400万ドルにも達した。
[経営方針]
二十世紀最高の経営者といわれてきたジェネラル・エレクトリック(GE)社前CEO、ジャック・ウェルチ氏は「世界でNO.1、悪くてもNO.2になれない事業からはすべて撤退する」という方針を決め、周囲の大反対を押し切り伝統あるGEの家電部門から撤退した。
[管理手法]
彼の基本的な経営手法はリストラによる資本力の建て直しである。会社を守り、人材を守らないことから、「建物を壊さずに人間のみを殺す中性子爆弾」の特性になぞらえて“ニュートロンジャック”とのアダ名がついた。
ウェルチの管理手法は日本では賛否両論あり、日本的経営管理が「情」を基本とするならば、ウェルチは冷酷なまでに「理」であり、そこが嫌だと言う日本人も多いのです。しかしウェルチの実績は世界的に評価されているのも事実です。GEは彼がCEOに就任した81年に比べて98年末の売上高で約3・7倍の1005億ドル、純利益が約6倍の93億ドル、株式時価総額に至っては99年末で約35倍の4500億ドルにまで成長しているのです。4500億ドルといえば約45兆円ですからこれは凄い額です。
ウェルチの管理手法でGEはこれだけの驚異の成長を遂げたのですが、ウェルチは自分の仕事で最も重要で最も時間を掛けているのは次の2項目だと述べています。
1社員にモチベーションを与えること
2社員を評価すること
ウェルチはこの2項目を肥料と水に例えて次のように述べています。「花を育てるには肥料と水を両手に持って常に両方をかけなくてはいけない。うまく育てば美しい花壇になる。育たなければ抜くしかない。経営もそれと同じだ。」「育たなければ抜くしかない」これは実に重い言葉です。彼は「部下が10人いたら1人は必ず優秀で、1人は必ず切り捨てる」と明言しています。彼は部下を次の5段階に分けて評価しています。
1トップグループ:10%
2トップグループに次いで優秀なグループ:15%
3未来がある真ん中のグループ:50%
4注意を要するグループ:15%
5一番働きのないグループ:10%
「5番のグループは2度と会いたくないタイプで解雇対象である」これがウェルチの信条ですが、これは一方的に切り捨てるのではなく徹底した社員教育を行い、モチベーションを与え、そして実力を評価したうえで切るのです。社員教育の機会を与えているから育たない下の人間を切っても不満が出ないのがウェルチ流の神髄なのです。
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